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プレスリリース
平成19年8月9日
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
食品総合研究所・果樹研究所
食総研が世界で初めて日本酒、ワインから原料品種を
判別できる技術を開発
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所では、日本酒を分析し
ただけで、原料となった米の品種を判別できる基礎的な技術を開発しました。
米の品種判別技術としては、植物体や穀粒の形態の差異に基づく方法等が知られていま
すが、これらの方法は、日本酒の原料の米品種の判別には使用できません。
また、DNAによる方法でも、日本酒は加工度が高いために、これまで、日本酒から原
料の米品種を判別することはできませんでした。しかし、このたび、日本酒から原料米の
DNAを抽出する方法により、DNAによる米の品種の判別技術を開発しました。また、
この技術は、ワインから原料ブドウ品種を判別する方法としても応用可能です。
今後は、専門機関とともに、今回開発された技術を実用化に向けて更に研究を進めてい
く予定です。こうした技術を用いれば、最近輸入が増えつつある、日本酒における原料の
米品種が判別できるなど育成者権の保護等に貢献することが期待されます。
本研究は、農林水産省の委託プロジェクト研究「安全で信頼性、機能性が高い食品・農
産物供給のための評価・管理技術の開発」により実施しました。
問い合わせ 農業・食品産業技術総合研究機構
研究担当者:食品総合研究所 食品素材科学研究領域長 大坪研一
TEL 029-838-8012
研究協力者:果樹研究所 ブドウ・カキ研究拠点 主任研究員 三谷宣仁
広報担当者:食品総合研究所 企画管理部情報広報課長補佐 兵頭竹美
TEL 029-838-8044
この資料は農政クラブ、農林記者会にも配付を行っています。
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品種判別には、植物や穀粒の形態に基づく方法や、酵素多型による方法が知られていますが、これらの方法は、加工品である日本酒の原料米を判別する場合には適用できません。また、日本酒では、PCR法(注)によって原料米のDNAから品種判別を行うに際し、(1) 発酵中の微生物酵素によって米DNAが分解される場合があること、(2) 麹菌および酵母のDNAが日本酒中に共存すること、(3)PCRを阻害する成分が混在する、という問題がありました。本研究では、日本酒やワインに残存する極微量のDNAの相違に基づいて、各品種に特有なDNA塩基配列のみを増幅できるPCR法という方法によって原料米品種を判別する基礎的な技術を開発し、また、今後、この品種判別技術の有用性を市販品の日本酒やワインで実証を行うことが期待されます。
(注)PCR(polymerase chain reaction、ポリメラーゼ連鎖反応)法:増幅したいDNAを、その塩基配列に基づいて、試験管内で、短時間に大量に増幅する方法。



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